なんかハードル上がった感がある項目。
学生時代に週4くらいで通っていた定食屋が
閉店していたことを知ったショックで、
そこの名物メニューを記憶頼みで再現してみようという計画。
料理名は「グリルチキン」



鉄板焼きのアツアツチキンと、
スパイシーなトマトソースが魅力の品。
「鉄板熱いのでお気をつけください」という
にこやかなおばちゃんの声と共に、
じゅわーと音と蒸気を立てながら出てくるのを、
さらにてんこ盛りのご飯と一緒にガッツリと食らう。
あれは幸せな体験でした……。


さてこれを再現するため、
「体育会系学生一人前」として、以下の材料を用意しました。、
・メイン:鳥モモ1枚
・付け合せの野菜:もやし半袋、キャベツ1/4玉、お好みで粒胡椒。
・ソース:ケチャップ、玉ねぎ半玉、バジルたっぷり、(あれば、白ワイン)
・米:2合

●1、肉の下ごしらえ
鳥モモは最終的に、2センチ幅くらいに切った形で仕上がります。
それを見越して皮に刻み目を入れ、肉にも切れ込みを入れておきましょう。
それに塩コショウをしておきます。
定食屋さんでは文字通りじっくりグリルをしていたのか、
出て来るのに酷く時間がかかった料理でしたが
自作で時間が惜しいので600Wで1分半ほどレンジにかけ、
肉を暖めておきます。


●2、ソース
玉ねぎは荒くみじん切りにしておきます。
1センチ角くらいでも大丈夫です。
この玉ねぎに火を通し、透き通ってきたあたりで、
ケチャップを投入、白ワインか水で延ばします。
胡椒とバジルをたっぷり加えて煮、
甘酸っぱさが際立つくらいに仕上げます。
最終的に鉄板の上に流して「じゅわー」とやるので、
あまり煮詰めないほうがいいです。


●3、グリる
店では鉄板の上で焼いていたようですが、そんなものはないので、
フライパンで焼いて、フライパンのまま喫食する方向で。
フライパンに野菜を敷き、塩コショウして軽く火を通したらフライパンの片側に寄せます。
開いた部分に鳥モモを入れます。
私は2センチ幅に切ってから投入しましたが、
鉄板が確保できるなら、切らずに載せて、食べる直前に切ったほうが見栄えがいいでしょう。
後は肉をひっくり返しながら、強火で数分焼いていきます。
野菜は、焦げそうなら少しずつずらす、位でいいです。ぐちゃぐちゃにすると見栄えが悪い。
蓋は、今回はかぶせないでおきました。
野菜がけっこう入っているので、蓋をすると水っぽくなる危険性があるからです。
皮や肉の一部に焦げ目がつき、野菜の端っこあたりが焦げるのが、本場流。


食べられるくらいに火が通ったら、上からトマトソースをかけます。
鳥モモの上にかけて、野菜にはかけないほうがよさそうです。


●4、ご飯をよそう
平皿にてんこもります。丸みを帯びた丘のように美しく、富士山のように高く。


●5、食べる
トマトソースを肉に絡めつつ食べます。
良く火が通ってトロリとした鳥皮、ジューシーかつ香ばしい肉、
ケチャップの甘みと、玉ねぎの甘み、スパイスの風味。
これを、ご飯の山に乗せつつ、いただきました。
割と記憶に近いものが出来ました。
おいしい、おいしいよ。色々あったけど幸せだった時代の味だよ。
本物には粒胡椒が入っていた時期もありましたが、今回はパス。
口直しにはキャベツともやしがあれば十分でした。


定食屋では最高価格のメニューでしたが、
鶏肉を多めに使うことを考えればさもありなん。
自炊でも、あまり数を作ると思わぬ出費になりそうではあります。


だが、また作る。