漫画蟹光線
- 作者: 小林多喜二,バラエティアートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
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労働者の国であるロシアで受けた歓待の素晴らしさを語り、
蟹工船の労働者を誘惑する様子が素敵。
ロシアが見せた光景が偽りではないとは限らず、
主人公のセリフが真実かもわからないのに、
釣られて踊る者たちの哀れさよ。
「吐き気をもよおす邪悪とは」ってやつか。
ちょっとハーメルンの笛吹きッぽくもあるよね。
心地よい音色で無知なる者たちを誘い出し、どこかに連れて行ってしまう。
過去のことをどうこう言ってもはじまらないとはいえ、
こういう笛吹きの後継者は今もあちこちにいるんだろうな。
つかしばらくの間、蟹光線ネタで笑えそうにないな。
※追記 あくまで漫画版の話なんで、原作蟹工船でどうなってるかは知りませんけどね。