検証カンボジア大虐殺

検証・カンボジア大虐殺 (朝日文庫)

検証・カンボジア大虐殺 (朝日文庫)

ファミレスで本を読みつつなんか食べる、というのは至上の時間ですが、
さすがにこれ読みながらは無理。無理だって。
出稼ぎの行き帰りで少しずつ読もう。
この人のシリーズとしてはかなり後の方の作品なので、
「もう若くないから無理できない」みたいなフレーズが
あちこちに出てくるのが面白い。
今まで目を通したところだと、
(カンボジアの行動で被害を受けてるという)ベトナムの政治家の
(カンボジアの背後にいる)中国に対する見解が特に興味深かった。
やっぱ中国の存在はきっついんだなー。日本海に感謝。


カンボジアの農村が、どのように改造されていったのか、
という難民の証言も興味深かった。
「金持ちも貧乏もない平等な村にしよう」と、
村で一番貧しい家の水準に均されたりってのはまだわかる。
でも村民を監視する役に「村で一番愚かな人」とか
「村で嫌われている人物」が選ばれた、というのは理解に苦しむ。
人々を幸せにしよう、とか、国を強くしよう、という意思があるなら、
どんな無学でも絶対に行かない方向だと思うんだが……。
どういう思想でそうなったんだろう。


結論:アメリカが悪い
になると勝手に賭けをしているんだけど、
この分だとどうなるかなー。どきどき。