国立科学博物館 常設展

国立科学博物館には何度も足を運んでるんだけど、常設展を見たことがない私(企画展を見たあとはだいたい時間がない/疲れ果てているから)。それを知った同行者が「ならば是非」と案内してくれたのだけど、これが本当によかった。時間の関係で全部見られたわけじゃないけど、案内してもらっただけあって、見たところはどこもすごかった。


『地球館』3階にある動物の剥製はとにかくすごい。なんと言っても数が違う。「上野動物園に行くよりこっちのほうがいい」とは同行者の弁だが、そのとおりだろう。ゆうに100種類以上の動物と、これも100近いんじゃないかと言う鳥の剥製が陳列されている。どれも状態がいいし、選び抜かれた個体なのか、カッコイイ。動かないからじっくり観察できるメリットもある。


もともとは個人所蔵の者で、その方の死を契機に寄贈されたらしいのだが……。剥製である以上、命を奪って作られているわけで、なかなか業の深い方ではあっただろう。しかし、この剥製群には、価値がある。その人に業を背負わせるだけの価値があると思う。今回は文字書き同士での訪問だったので、次は絵を描く人と一緒に来て反応を見てみたい。


別のところには海洋生物の剥製もあるとか。そっちも次の機会に見てみたいな。


『日本館』のフタバスズキリュウ等の化石群もよかったが、それよりも日本館の建物自体がよかった。明治あたりに作られたであろう豪華な洋館。映画に出てきそう。そこここのつくりの品もよく、当時の日本の意地が伺える建物だった。