影崎由那「かりん」13〜14、番外編

かりん14 (角川コミックス ドラゴンJr. 67-15)

かりん14 (角川コミックス ドラゴンJr. 67-15)

ちまちまと集めてきましたがようやく揃いました。ううっ、胸にきゅ〜んと来ますね。少女漫画的ラブコメでありながら、それだけでは終わらせない、喪失感あるハッピーエンド。色々な伏線をキッチリ回収し、〆るところとシメられるべきキャラは〆られ、各キャラクターはその役目をきちんと果たし…… 物語はとてもきれいに完結しました。その流血量含め、たしかに影崎先生らしい、とてもよい作品だったと思います。


誰も死なないだろうな、と思いながらも、もしかして誰か失われるのか、とハラハラし、最後は……。という、この語り力は素晴らしいなー。エルダばーちゃんは、中盤で役目を終えたキャラだと思っていましたが、最後の最後で重要な役割でした。彼女の活躍がなければ、もやもやしたものが残ったでしょう。また、12巻まででは存在理由がわからなかった「謎かりん」の正体もグッドでした。じーちゃんの存在だけ蛇足かな。あそこは文献だけで十分だったと思うんだけど。まあ、それはそれで。


番外編のかりん外伝も面白かったです。主に家系図的な意味で。あとシスター萌え。かりんと関係ない読みきりは、どちらも面白く、考えさせられるものでした。


と、ところで影崎夕那先生と影山由多先生の作品集はまだですか……。