ある北朝鮮兵士の告白

ある北朝鮮兵士の告白 (新潮新書)

ある北朝鮮兵士の告白 (新潮新書)

脱北した北朝鮮兵士(というか士官)の回想録。 物資が足りなければ盗んでくる、食料がなければ奪ってくるという、リアルヒャッハーぶりがすてき。 左の方々は軍隊を人民の敵とみなしがちだけど、ここにその理想というか具現がある。 とはいえ、飢餓で弱りはて、農民にボコられる軍隊というのはなかなか新鮮だ。


ツッコミどころはツッコミどころとして、北朝鮮の軍組織がどうなっていて、どうなっていったのか、という点においては、興味を満たせる本だと思う。


ただし、この話がどこまで本当かは注意が必要だと思う。 人物は実在なんだろうけど、嘘を言ってるかもしれないし、本に起こした人がプロパガンダを混ぜてるかもしれない。