新紋章:戦闘面・武器の重さ

FEをリセットゲー足らしめる要素のひとつが『再攻撃』。これを支えるのが攻撃速度なわけで。武器の重さは、この攻撃速度に直接影響する大事な要素だったわけだ。
聖戦の系譜までは重さを軽減する術はなし。トラキアから聖魔では体格(=あまり成長しない)による軽減(ただしトラキアでは、魔道書は軽減できない)。蒼炎〜新暗黒竜では力(=よく成長する)で軽減。となっている。作品を重ねるにつれ、『重さ』のペナルティが楽になるほうに動いている。新紋章で重さ自体がなくなったのは、この流れに沿っている、と考えていいだろう。


……話が終わっちゃった。もともとは、『重さが無いのは違和感ある』って話だったんだよう。↓見たいな感じで。以下、思考過程。


個人的には、ちょっと違和感ある部分だった。なんでかっていうと、FEの進化って、『先を見据える要素を押さえ、その場その場で対処する要素を増やす』ほうに進んでいると思っていたから。


黒竜には輸送隊も出撃準備もなかったから、そのマップの勝ちが見えた後『次のマップを見据えて』装備整理を行う必要があった。紋章以降もしばらくは、出撃準備で買い物なんてできなかったから、武器屋のあるマップを頭に入れて武器運用をしなきゃいけなかった。聖戦で3すくみが登場し、敵に対して十分なパラメータが確保できていなくても、相性をあわせて対処できるようになった。トラキアでは疲労度が出てきて以降のマップへの影響が大きくなったものの、携帯シリーズには(おそらくはきっちりとした思惑を持って)継承されなかった。


一番顕著に思想を感じたのは蒼炎・暁。とうとうマップ上から武器屋・道具屋が消えた。マップから『以後のマップへの準備要素』がなくなり『目の前のマップを戦うことだけ』に注力できるようになった。
そして2Dの頃に比べ、地形効果の重要性がぐっと落ち、代わりにキャラ関係によるパラメータ効果が重要になった。まさに人は城・人は生垣(※)。城や生垣の場所を確保するため走るより、その遭遇時に良い陣形をくみ上げるほうが大事になったわけ。
暁のバイオリズムも、基本的には長期で調整が難しいもので、『このターンはこの戦力、さあ、このターンをどう戦う(次のターンは知らないよ)』という流れの上に有ると思う。
(※翌日追記:石垣だよ!)


話が逸れたから元に戻す。
私にとっての武器の重量っていうのは『その戦闘に置いて、攻撃速度を即座に調整する手段』だった。普段は重くて威力ある武器を使っているけど、早い敵と戦うときには弱くても軽い武器を使って、追撃をする/されなくする、という。
重さがなくなったから、それができなくなった……ってのは、終章あたりのバランスに如実に影響していると思う。つまり、速さ上限の低いクラスは死ぬ。まあ、それはそれでいいんだが(そこは兵種変更で吸収される部分だから)。


で、当初は『流れに逆行している』と思った『重さの排除』だったけど、攻撃速度の計算式を追ってみたら、そっちの流れには合致していたでござる。という話。どっとはらい